PATMの反応は体からの分泌物だけでなく、衣類に残る油性物質や生活習慣による外的要因でも強まります。
落ちにくい成分の蓄積や合成香料の残留は、周囲の刺激を招く大きな要因です。
PATM物質は水に溶けにくい性質を持つ
PATMに関与する揮発性物質の多くは、水に溶けにくい油性の性質を持っています。
これは通常の汗や皮脂に含まれる成分と異なり、一度分泌されると衣類や繊維に付着しやすく、簡単には洗い流せないという特徴につながります。
そのため、見た目には清潔にしていても、実際には衣類に残った成分が原因で、日常生活の中で周囲の反応を招いてしまうケースが多いのです。
衣類に蓄積しやすい油性物質
油性のPATM物質は、特に化学繊維や合成素材の衣類に強く付着します。
コットンのように吸湿性の高い素材に比べ、ポリエステルやナイロンは一度付着すると落ちにくく、繊維内部に取り込まれる形で残留します。
その結果、洗濯後に乾燥しても油性物質が表面に浮き出し、揮発して再び空気中に広がることがあり、慢性的な不快臭や反応を引き起こしてしまいます。
洗濯では落ちにくい刺激物質が反応を引き起こす
水や一般的な洗剤での洗濯では、油性の分泌物を完全に分解・除去するのは困難です。
こうした物質は表面に残るだけでなく、繊維の奥にまで染み込んでしまうため、乾いたときに再び空気中に放散されます。
これが周囲にとって「刺激臭」と感じられ、PATM反応を誘発してしまうのです。
その日に分泌された成分以外も外的要因になる
重要なのは、当日に分泌された成分だけが問題ではないという点です。
衣類に残った分泌物や化学成分が数日後、あるいは数回の着用後でも再び揮発し、外的要因となることがあります。
つまり「昨日の分泌物」が今日の反応を強めることもあるため、衣類のケアは日々の習慣として徹底する必要があります。
石油由来の成分が反応を悪化させる
PATMの症状を悪化させるのは、体から出る分泌物だけではありません。
私たちの生活に欠かせない石油由来の化学成分が衣類や環境に残留し、反応を助長してしまうケースも少なくありません。
合成香料や基剤の残留による不快感
柔軟剤や消臭剤の多くには、石油系の合成香料や基剤が含まれています。これらは洗濯後も衣類に長く残り、体臭由来成分の刺激感を更に増長します。
本来は「良い香り」として設計された成分が、体臭やPATM物質と混ざり合うことで、かえって周囲の不快感を強める原因となるのです。
洗濯槽に残る「洗剤カス」がニオイや刺激の元になる
洗剤や柔軟剤は、適量以上を使用すると完全にすすぎきれず、洗濯槽や排水部に成分が蓄積します。
これが雑菌やカビの温床となり、再び衣類に付着する「再汚染」が起こります。
こうした汚れは肉眼では分かりにくいものの、乾燥後に揮発性物質と結合することで臭気が強まり、PATMの症状を助長する可能性があります。
衣類をクリアな状態に保つことが改善の近道
PATMの改善において、体のケアと同じくらい重要なのが衣類を常にクリアな状態に保つことです。
油性の分泌物や石油系の化学成分が残留しないようにするだけで、周囲の反応が大幅に減るケースが多く報告されています。
日常的な工夫で衣類の清浄度を高めることが、改善への大きな一歩になるのです。
蓄積臭を避けることで周囲の反応は半減
衣類に分泌物や化学物質が蓄積すると、回を重ねるごとに臭気が強まります。
これを防ぐには、こまめな洗濯やローテーションで衣類を休ませることが大切です。
蓄積臭がなければ、たとえ体内からの分泌が多少あっても、周囲の反応は大幅に減少します。
体臭を香りでごまかすのは逆効果
体臭を隠そうとして香水や芳香剤を重ねる人もいますが、これは逆効果です。
体臭と人工香料が混ざると、より強烈で不自然な臭気となり、かえってPATM反応を悪化させる可能性があります。
大切なのは「上書き」ではなく「原因の把握と除去」です。
そのためにも、本当に自分の体臭や衣類に問題があるのかを正しく知ることが重要です。
PATM等の悩みは自己判断だけでは解決が難しいものです。
周囲の反応の正体が体臭によるものなのか、衣類の蓄積臭なのか、それとも他の要因なのか。
これを明確にすることが、改善のスタート地点になります。
自分に合った改善方法を見つけるためにも専門的な体臭検査のプロセスを踏むことがおすすめです。
まずは一歩踏み出し、状況を可視化することから始めてみましょう。
検査プロセスの流れ
-
申込~検査キットが届く
当サイトからお申込いただきます。
2〜3日で検査用Tシャツや問診票などが入った「検査キット」が届きます。
※中身が分からない様に、無地の段ボールでお送りします。
-
検査用Tシャツの着用~返送
検査用Tシャツを24時間着用いただき、キット内の密封袋に入れ、指定された私服や問診票と共に当社までご返送ください。
当社までのキット返送はお客様負担でお願いいたします。
-
結果到着~実践
約2~3週間で、検査結果データ・体臭改善マニュアル・体臭改善アイテムがご自宅に届きます。
各マニュアルや消臭アイテムで体臭対策を実施し、根本解決を目指します。
検査後のアフターフォローは無料です。
改善の実感が掴めるまで徹底サポートいたします!
体臭検査を申し込んだ方のお声
実際にご利用いただいたお客様の声を一部ご紹介いたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
検査をして正確に判断しよう!
当社の体臭検査では、単に調べるだけではありません。
お一人おひとりに合わせた改善プログラムを丁寧にご提案いたします。
体臭検査を選ぶと分かること
1)体臭全体の強さ(6段階評価)
2)体臭全体の不快度(6段階評価)
3)タイプを含む体臭全体のイメージ
4)接近限界距離(0.5m~数m)どれだけ離れている人まで体臭が感知されてしまうかの目安
5)強度(弱・中・強の3段階評価)
6)体臭の発生場所と、それぞれの強度・不快度及びニオイのイメージ
7)体臭の原因物質と物質ごとのニオイ傾向
8)体臭の改善策
検査の内容
-
部分感応検査
40℃に加熱した液体を直接嗅いでニオイの「質」を調べます。 -
部分強度測定
身体の部分ごとの臭い強度を数値化して測定します。 -
ガス検知管検査
特定悪臭物質を選定して、1つずつ有無を調べます。 -
GCMS臭気物質分析
高性能専門機器を使用して体臭の原因となる臭い物質の種類と量を測定します。 -
pH測定
分泌物のpHから、表皮状態や雑菌の有無を考察します。 -
全体感応検査
体臭全体の強さや印象、および体臭の到達距離を測定します。 -
消臭原料生成
臭気物質に合わせた消臭成分を選定して消臭原料を製造します。 -
消臭実験
検査用Tシャツをサンプルにして消臭効果の実証実験を行います。 -
洗浄実験
ユーザーの私物をサンプルにして、洗濯時の消臭効果実験を行います。
検査結果と改善プログラムは、データシートで届きます