なぜワキガは発生する？仕組みと体臭との関係を解説

2025年9月17日

「自分はワキガかもしれない」と感じたとき、まず気になるのはなぜそのニオイが発生するのかという原因や仕組みではないでしょうか。

実際には日本人全体の5％程度にしか見られませんが、強いニオイが発生するため、本人や周囲にとって大きな悩みになりやすい特徴があります。

ワキガ臭の仕組みとは？

ワキガ臭は、体の中にあるアポクリン腺という特殊な汗腺から出る汗が原因で生まれます。

この汗そのものには強いニオイはありませんが、皮膚表面の常在菌によって分解されることで、独特の臭いを発するのです。

ワキガは「体質によるもの」であり、生活習慣や清潔さだけで完全に防ぐことは難しい特徴があります。

ワキガ臭の有無を決める特有のニオイ物質

ワキガ臭が体臭に含まれる割合は、人種によって大きく異なります。
白人や黒人ではほぼ全員にみられますが、日本人ではわずか5％程度とされています。

日本ではワキガ臭は遺伝性の体質とされており、両親の両方がワキガ臭を持つ場合には約80％、片方のみの場合でも約50％の確率で遺伝すると言われています。

実際にワキガ臭の有無を調べるために行われるGCMS（ガスクロマトグラフィー質量分析）のデータを見ると、ワキガ臭特有のニオイ物質が明確に確認できます。
日本人の多くではこれらの物質は検出されませんが、アポクリン腺が発達している白人や黒人では自然に検出されます。

このような「特殊なニオイ物質」は、通常の体臭成分と混ざり合い、空気中に揮発することで本人や周囲の人に伝わります。
その結果、ワキガ臭として感じられるのです。

ワキガ臭のタイプと特徴

ワキガ臭は大きく分けていくつかのパターンがあります。

同じワキガでも「どんな臭いが強いか」は人によって異なり、そのため自覚しにくいケースも多いです。

スパイシー系のニオイ

「鉛筆の芯のようなニオイ」「古い洗濯ばさみで感じるニオイ」「クミン等のスパイスのようなニオイ」「鉄さび等の金属的な感じのあるニオイ」等で、鼻にツンとくる感じが特徴です。
日本人では一番多いワキガ臭タイプとなります。

硫黄系のニオイ

「温泉で感じるような硫黄臭」「タマネギやキャベツ、タマゴ等の腐敗臭や料理後のニオイ」等で、もわっと広がる感じが特徴です。
このタイプの人は衣類の脇の下が黄ばみやすいのも特徴です。

生臭さ・動物的なニオイ

「生臭さが強いニオイ」「動物臭・ケモノ臭」「雑巾のようなニオイ」など、上記「スパイシー系」「硫黄系」に入らないタイプ全般が最後のタイプです。
このタイプは特に混合的な臭気であることが多く、pH特性も一定ではありません。

また、他のタイプに比べて広い範囲での発露、強いニオイとなる場合も多いようです。

ワキガの発症率と遺伝の影響

ワキガは遺伝要素が強いといわれており、親のどちらかがワキガの場合、子どもも発症する確率が高まります。

ただし日本人全体でみると割合は少ないことが知られています。

日本人に少ない理由と遺伝確率

欧米ではワキガ体質の人が約70〜80％と言われるのに対し、日本人は10〜15％ほどと推定されています。

耳垢が湿っている体質の人はアポクリン腺が多い傾向があり、ワキガのリスクが高いといえます。

体臭に悩む人の約4人に1人がワキガだった結果

調査によると体臭検査を受けた過去のユーザーさんの中では、1,500人中356人の方がワキガ臭があるという結果になりました。
つまり「体臭に悩む」と答えた人のうち、実際にワキガと診断されたのは約24％。

残りの多くは、皮脂臭や加齢臭など、ワキガとは別の体臭で悩んでいたケースです。

その中の48.3％の人は自分自身の体臭にワキガ臭が含まれているということに気づかないまま、体臭に悩んでいました。

誤解されやすい「ワキガ臭の悩み」

「自分はワキガかもしれない」と思っていても、実際には違うケースも少なくありません。

逆にワキガ手術を受けても「術後臭」と呼ばれる別の悩みに変わる場合もあります。

実際にはワキガ臭ではなかったケース

調査によると、自分で「ワキガだ」と思い込んでいた人のうち、実際にアポクリン腺由来のワキガ臭が確認されなかったケースは 46.6％にも上ります。

つまり、約半数近くの人が「ワキガではないのに悩んでいた」ということです。

この背景には、ワキガ臭の特徴を正しく知らないことや、「親がワキガだから自分もそうだろう」という遺伝に関する誤解があります。

実際には、汗臭・皮脂臭・生活習慣由来の体臭を「ワキガ」と勘違いしてしまうケースが多いのです。

そのため、本当にアポクリン腺が原因なのかどうかを客観的に確認することが重要です。

体臭検査などで「ワキガ臭があるのか」を数値で把握すれば、不要な不安や思い込みから解放されるきっかけになります。

ワキガ手術をしても改善しない人の特徴

アポクリン腺を除去する手術を受けたとしても、悩みが解決しない人も少なくありません。これは、もともとワキガ体質ではなかったり、別の体臭が気になっている場合に起こりやすい現象です。

「気になるなら処置しておきましょうか？」と軽く施術を勧める医療機関もありますが、アポクリン腺が原因でない体臭には効果がありません。
むしろ手術後に「まだニオイが残っているのでは？」と不安が増してしまい、術後臭や自臭症のような新たな悩みにつながることもあります。

実際には、アポクリン腺由来のワキガ臭がないにも関わらず手術を受けてしまった人も多く存在します。
大切なのは「本当に治療が必要なのか？」を見極めることです。

ワキガかどうかを正しく知ることが重要

誤解や思い込みで手術や高額な治療に踏み切ると、後悔するリスクもあります。

まずは自分の体臭が本当にワキガによるものなのか、客観的に確認することが大切です。

当社では実際に第三者が「ワキガ臭」と判断する体臭があるのか無いのかを、目に見える形で報告出来ます。
まずはご自身に「治療が必要なワキガ臭が本当にあるのか？」を明確にしましょう。

検査プロセスの流れ

申込～検査キットが届く
当サイトからお申込いただきます。
2〜3日で検査用Tシャツや問診票などが入った「検査キット」が届きます。
※中身が分からない様に、無地の段ボールでお送りします。
検査用Tシャツの着用～返送
検査用Tシャツを24時間着用いただき、キット内の密封袋に入れ、指定された私服や問診票と共に当社までご返送ください。
当社までのキット返送はお客様負担でお願いいたします。
結果到着～実践
約2～3週間で、検査結果データ・体臭改善マニュアル・体臭改善アイテムがご自宅に届きます。
各マニュアルや消臭アイテムで体臭対策を実施し、根本解決を目指します。
検査後のアフターフォローは無料です。
改善の実感が掴めるまで徹底サポートいたします！