体臭が臭いのかわからない... それは「順応」が反応を妨げているから

体臭が臭いのかわからない... それは「順応」が反応を妨げているから
  • 家族からは汗臭いだけと言われる...
  • 自分の体臭がどんどん悪化しているのに、自分の体臭が分からない...

これらは「順応」という機能の影響で、自分自身や常にいる家族でさえも体臭について分からなくなります。

順応とは

人間には、遠い昔の祖先から長く続いて絶えない「本能」があります。

そのほとんどは「人間」になってから獲得したものではなく、

  • 木の上で暮らしていた頃

  • 4つ足で歩いていた頃

  • 中には海で暮らしていた頃に獲得した能力や得体の知れない小さな生物だった頃

から受け継ぎ続けているものもあります。


そんな本能の中に「順応」という生物学的反応があります。

「順応」とは、慣れ親しんだ状況で無視するべき事柄を自ら無視できる能力です。

自分のニオイは分からないモノ

野生で生きていかなければならず、自分のことを喰ってやろうと考えている捕食者がどこかにいる、という状況です。

そんな状況下で人間に限らずあらゆる生物は、身を守るために必死にアンテナを研ぎ澄ませます。

例えば聴力。
外敵に存在を知らせるような物音を自分からは立てず、逆に遠くの音を聞き分けるために聴力を発達させる生物がいます。

例えば視力。
遠くが良く見える、夜目が効くなど、視力が自身を助けることも多いでしょう。

そして嗅覚。
捕食者の「ニオイ」を知っていて風向きが良ければ、逃げ出すのに充分な距離から捕食者の接近を知ることが出来ます。

生存していくために「嗅覚」は、ひょっとすると最も大事な機能なのかも知れません。

しかし、自分もニオイを発散しています。
そのニオイが好きか嫌いかは別として、自分のニオイが強くて、しかもいつもそれに煩わされていたら、敵の接近に気が付かないも知れません。
だから身近にあるニオイは「選択的に」感知しない方が安全です。

これが嗅覚における「順応」です。

群れを成す動物の場合、自分のニオイだけでなく、仲間のニオイに煩わされることも許されません。

いつも身を寄せて生きる仲間たちのニオイがいくら強くても、そのニオイを無視して遠くの敵のニオイを察知できなければ、群れは一網打尽に捕食者の餌食になります。

だから普段一緒に暮らしている仲間のニオイに対しても自分のニオイと同じく順応していく必要があるのです。

現代日本人にも受け継がれる嗅覚についての順応

現代生活の中でも私たちは順応しながら生きています。


例えばニンニク料理を食べた後、他人が感じるほどのニンニク臭さに悩まされるのなら、二度と餃子等は食べなくなるでしょう。

自分の口とかカラダこそ一番臭く感じるはずなのに、食べた後は自分のニオイは分からなくなります。
実はニンニクはすり潰されることによって「アリシン」という硫黄系物質ができ上がり、それがあの独特のニオイを生んでいます。

猫のオシッコなどもアリシンに近い臭気ですから、そんなもの胃から上がってきたら、悶絶するはず…
でも最初はともあれ、いつまでも感じるわけではありません。

体臭は分からないが足のニオイは分かる

体臭もそうです。
特に上半身の体臭は自分ではわからない。
これは、順応が効いているからです。

対して、足の臭いや股間のニオイは、よく分かる。
なぜならいつも身近に漂っているわけじゃなくて、靴とかパンツの中にニオイが閉じ込められていて、それが解放されたときに嗅ぐわけですから、順応していないというわけです。

例えば靴下もパンツも履かないで暮らしていたら、おそらく順応するでしょう。

強い体臭も家族の58.1%に感知されない

1,500人のデータのうち、「改善すべき体臭を持つ1,259人」において、自身が家族から体臭に関する指摘を受けたことが無いという人の比率が58.1%にものぼりました。
内訳としては以下です。

  • 女性56.5%(695人のうち、393人)

  • 男性60.1%(564人のうち、339人)

  • 合計58.1%(1259人のうち732人)


この要因として、以下のことが考えられます。

  1. 順応が働いて、家族は実際に体臭を感知できない。
    (順応とは、常に感じている臭いを自分の体が感覚的に遮断してしまう本能。
    自分自身の体臭だけでなく、家族間でも働く

  2.  同じ環境で生活しているため同じような体臭がある、あるいは気にならない。
    (食習慣や住環境、親子間では遺伝子的要因も関連する


改善すべき体臭の有無判定は、以下のうち一つでも当てはまる場合に「あり」とされます。

  1. 第三者に体臭を感知される可能性のある接近限界距離が1m以上である。

  2. ワキガ臭・スソワキガのいずれか、あるいは複数の発露がある。

  3. 鼻啜りや咳き込み、くしゃみ等の第三者反応が起こるほどの刺激感物質発露があり、パトムであると判断される。

  4. 加齢臭と判断されるなどの、忌避度の高い基礎体臭がある。

  5. GCMCデータで、ワキガ臭原因物質を含む忌避度の高い臭気分泌物の検出がある

  6. GCMSデータ上の総分泌量として同性同年代平均値以上である。
    あるいは突出している臭気物質の検出がある。
    (GCMSとはガスクロマトグラフィー質量分析計の略称で、分泌物の種類・分泌量を解析する検査機械のこと)



性別年代別に見ると女性の方が体臭の有無の家族指摘正解率が低く、なおかつ、若い世代にその傾向が顕著になります。
これは上記の感覚的要因の他に、

「若い女の子だから傷つけたくない」
「体臭に気付いているからこそ言いにくい」

という、指摘する家族側の心理が働いて、低い数値となって表れていると予想されます。

男性では10代において母親からの指摘が多くありました。
また50代男性は、パートナーや娘からの指摘が多くあるようです。

またこのケースでの正解率は高くなっています。
このことは「指摘しやすい相手には率直に指摘してしまう」という、家族間ならではの女性心理が数値を引き上げていると考えられるでしょう。


「家族は何も言わないのに、他人からクサイと言われる」という悩み相談が非常に多く、体臭の悩みの一側面となっています。

実際には社会生活においての第三者の指摘や反応が、悩んでいる方の体臭の現状と合致する場合がほとんどです。

そのため、自分自身の体臭の現実を知ることが改善の第一歩でありながら、家族の「感覚的な無関心あるいは無用な心遣い」が悩み解決の妨げになっているという現実があります。

加齢臭も順応が邪魔してわからない

40代に入った途端に、男女問わず加齢臭がするようになります。

もちろん程度の差はありますけど、加齢臭物質の大量分泌・生成が始まるのは60歳ではなく40歳なのです。
60代以降の体臭は、加齢臭+熟年臭というべきものです。

そして問題なのは、徐々に自分の体臭が悪化しているのに、順応が邪魔して自分の体臭が分からないことです。

中年以降の、特に男性に関してみると「自分は体臭と無縁」という思い込みを持っている方が多いようにいつも感じます。

常にいる人にも順応は機能する

家族単位で暮らしていると、家族はアナタのニオイに順応しています。

だから会社の同僚や友達の反応と違って当たり前です。
そして家族以外の意見こそ、第三者の気持ちの代弁です。

「家族だから気を使って、ひどい言葉で指摘しない」ということも考えられますが、どちらにしても順応の効いている人物の意見は参考にしない方がよいでしょう。


家族と同じ体臭になることも…

家族とは基本同じ食事をして同じような環境で暮らし、遺伝子情報も近いため、似通った体臭の原因因子を持っていることになります。

ですので家族間で似通った体臭があれば、強固な順応が働いてしまいます。

とは言っても、友達や同僚に「自分、クサイっすか?」と聞いて、ホントのことを話して貰える可能性も少ないのが現実です。

順応というのはホントに不思議で、一番身近にいる「自分自身」が「自分自身の体臭」について分かりません。

もちろん、前記のように家族間でも順応が働き、お母さんお父さんもアナタの体臭が分からないということも知っておく必要があります。

さらに言えば、思い込みがアナタ自身の体臭の感知を妨げています。
思い込みについては「そのニオイは思い込み!?自己臭恐怖症とは一体...」の記事で詳しく書かれています。

体臭検査では自己申告型の依頼表を書いていただくのですが、その中に「どの部位のニオイが気になりますか?」という質問があり、その答えの多くが「脇の下」となっています。

実際に首回りや背中の方の臭気強度が強かったり、嫌なニオイだったりする人の多くも脇の下を悪者にしています。

「脇の下=クサイ」という先入観があり、それが思い込みとなって、自己感知を阻害しているのです。

だからそういう方たちは意味もなくワキガクリームなどを使っています。

ワキガではなく脇の下よりも他の部位の方がニオイが強ければ、ワキガクリームを塗っても効果が見られないのも当たり前ですよね。

そのため第三者の感応判断が必要ということになるのです。

体臭が強いということがなにか悪いことのように思われている現代が悪いのでしょうが、ホントの真実を知るためには、どうしたらいいのでしょうか?

  • 「客観的に」

  • 「数値的に」

  • 「比較対象と比べて」

という立場で、あなた自身の体臭の真実を知ることが体臭を改善する最初のステップだといえます。

当社の体臭検査では、

「自分の体臭はニオイが強いのか」

「どの部位からニオイがするのか」

「順応が機能してて全くニオイがわからないから調べたい」

などニオイを調べることができます。

早速調べてみましょう!

検査の流れは以下になります。


検査プロセスの流れ

  1. 申込~検査キットが届く
    当サイトからお申込いただきます。
    2〜3日で検査用Tシャツや問診票などが入った「検査キット」が届きます。
    ※中身が分からない様に、無地の段ボールでお送りします。

  1. 検査用Tシャツの着用~返送
    検査用Tシャツを24時間着用いただき、キット内の密封袋に入れ、指定された私服や問診票と共に当社までご返送ください。
    当社までのキット返送はお客様負担でお願いいたします。

  1. 結果到着~実践
    約2~3週間で、検査結果データ・体臭改善マニュアル・体臭改善アイテムがご自宅に届きます。
    各マニュアルや消臭アイテムで体臭対策を実施し、根本解決を目指します。
    検査後のアフターフォローは無料です。
    改善の実感が掴めるまで徹底サポートいたします!

体臭検査を申し込んだ方のお声

実際にご利用いただいたお客様の声を一部ご紹介いたします。

詳しくはこちらをご覧ください。

検査をして正確に判断しよう!

当社の体臭検査では、単に調べるだけではありません。
お一人おひとりに合わせた改善プログラムを丁寧にご提案いたします。

体臭検査を選ぶと分かること

1)体臭全体の強さ(6段階評価)

2)体臭全体の不快度(6段階評価)

3)タイプを含む体臭全体のイメージ

4)接近限界距離(0.5m~数m)どれだけ離れている人まで体臭が感知されてしまうかの目安

5)強度(弱・中・強の3段階評価)

6)体臭の発生場所と、それぞれの強度・不快度及びニオイのイメージ

7)体臭の原因物質と物質ごとのニオイ傾向

8)体臭の改善策

検査の内容

  1. 部分感応検査
    40℃に加熱した液体を直接嗅いでニオイの「質」を調べます。

  2. 部分強度測定
    身体の部分ごとの臭い強度を数値化して測定します。

  3. ガス検知管検査
    特定悪臭物質を選定して、1つずつ有無を調べます。

  4. GCMS臭気物質分析
    高性能専門機器を使用して体臭の原因となる臭い物質の種類と量を測定します。

  5. pH測定
    分泌物のpHから、表皮状態や雑菌の有無を考察します。

  6. 全体感応検査
    体臭全体の強さや印象、および体臭の到達距離を測定します。

  7. 消臭原料生成
    臭気物質に合わせた消臭成分を選定して消臭原料を製造します。

  8. 消臭実験
    検査用Tシャツをサンプルにして消臭効果の実証実験を行います。

  9. 洗浄実験
    ユーザーの私物をサンプルにして、洗濯時の消臭効果実験を行います。

 

検査結果と改善プログラムは、データシートで届きます

このような悩みがあるなら体臭検査を実施してみましょう

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