頭皮がクサい原因は?ニオイを断つ洗い方とシャンプー選び

頭皮がクサい原因は?ニオイを断つ洗い方とシャンプー選び

シャンプーは毎日しているのに、ふとした瞬間に自分の頭からニオイを感じる。
枕カバーやマフラーに、なんとも言えないアブラっぽさが残っている。
そんな経験はありませんか。

頭皮のニオイは自分では気づきにくく、人からも指摘されにくいため、対策が後回しになりがちです。
しかし頭皮は、顔のTゾーンの2倍以上も皮脂腺が集まる、体の中でもトップクラスにアブラの出る場所。

洗い方やシャンプーが少しズレているだけで、乾かした直後からニオイが立ちのぼることもあります。

頭皮のニオイは「体臭の一部」

当社の体臭検査には、有料オプションとして「頭皮臭検査」があります。
3晩使った枕カバーを送っていただき、そのニオイを調べるものです。


正直なところ、はじめは「ワキガ臭やPATMで悩む方に、頭皮の検査までは必要ないだろう」と考えていました。
ところが実際には、ワキガの手術を受けたあとの術後臭として、頭皮のニオイが目立つ方が多くいらっしゃいます。


「腋の治療をしたあと、アブラくささが強まって耐えきれない」とおっしゃる方は、体臭としてのアブラ臭も強いのですが、同時に頭皮臭も強いケースが目立ちます。

PATMでお悩みの方も、頭からの刺激感の発露が一番強いというケースがよくあります。


ニオイが集中しやすいのは側頭部と後頭部

加齢臭タイプのニオイ、たとえば青くささを伴うアブラ臭や、甘ったるさが混ざるアブラ臭は、側頭部や後頭部に集中している傾向があります。


頭皮臭検査そのものは枕カバーの感応検査ですから、前頭部・頭頂部・側頭部・後頭部を細かく嗅ぎ分けているわけではありません。

ただ、実地でアタマそのものを嗅がせていただく実験では、場所によってニオイの強さが意外なほど違いました。
その結果として、側頭部と後頭部は要注意だと考えています。


頭のてっぺんばかり洗っている人ほど、ニオイの出どころを洗い残していることになります。


頭皮がクサくなる本当の原因

「毎日洗っているのにニオウ」という方の多くは、洗う回数ではなく、ニオイがどこから生まれているかを取り違えています。
犯人は汗ではなく、皮脂です。

ニオイのもとは汗ではなく皮脂


皮脂は、肌の上にジワジワ湧いてくるものではありません。
毛穴に付属した「皮脂腺」から出てきます。
髪の毛を伝って出てくるイメージです。
油分ですから、水には溶けにくい性質です。


一方、汗は「汗腺」から出ます。
汗にも多少の油性物質は含まれますが、大半は水で、そこに水溶性の化合物や塩分などのミネラルが溶けています。
汗は主に体温調節のためのものなので、必要のないときには出ません。


対して皮脂は、肌を乾燥させすぎないために、少しずつ常時出ています。
体臭の原因物質は、酢酸やアンモニア、一部のアミン類といった水溶性成分を除けば、ほとんどが油に溶けるタイプ。
だから汗よりも、皮脂に含まれる量のほうが圧倒的に多いのです。


アブラくささ、加齢臭、ミドル脂臭。
こうしたタイプのニオイは、皮脂と一緒に出てくる油溶性成分が原因です。
そしてその皮脂は、あなたの頭皮からひっきりなしに湧き出しています。


出たときは無臭でも、夕方にはニオウ

やっかいなのは、皮脂に含まれる化合物には、それ自体はニオイのないものも多いという点です。


たとえばパルミトレイン酸。
かなり大きな分子構造を持つ化合物ですが、それ自体はほとんどニオイません。

ところが酸化しやすい性質があり、肌の上でしばらく放置されると空気中の酸素と反応し、加齢臭の原因として知られる「2-ノネナール」に変わります。


分泌物の種類や量で酸化の進み方は変わりますが、おおむね6〜7時間で酸化すべきものは酸化します。
朝は無臭でも、朝のうちに出た皮脂が夕方にはニオイ物質に変わっている。

これが「昼過ぎから頭がニオウ」の正体です。


頭皮臭を落とす洗い方の手順

頭皮臭で悩む方に多いのが、毛穴とそれに付随する皮脂腺・汗腺の出口付近に臭気物質がこびりついている状態です。
ここが落とせていないと、洗い終わってドライヤーで乾かした瞬間に、もうニオイが出てきます。


ステップ1:10分、汗が出る温度で湯船に浸かる


まずは出口をしっかり開くこと。
頭皮から汗が滴り落ちるくらいまで浴槽で温まります。
こうすると体のほうの毛穴・汗腺・皮脂腺も一緒に開きます。


ポイントは「10分で汗を滴らせる」ことです。
長く浸かりすぎると肌がお湯でふやけて伸び、毛穴を再びふさいでしまうからです。
そうなるとニオイ物質が出るに出られず、除去できなくなります。


なお、お風呂の温度も入浴時間も、何を目的にするかで最適解は変わります。
ここでお伝えしているのは、あくまで体臭・頭皮臭の除去を目的とした方法です。
10分の入浴が持病に障るような方は、心臓や血管のほうを優先してください。

ステップ2:頭皮全体にお湯シャワーを2〜3分


汗が滴ったら浴槽から出て、頭にお湯のシャワーを浴びます。
頭頂部だけでなく、側頭部も後頭部もです。
全体で2〜3分。


開いた毛穴のまわりで凝り固まっていた臭気成分は、この段階で7〜8割が流れていきます。シャンプーの前に、ほとんど勝負がついていると考えてください。

ステップ3:シャンプーは泡にしてから乗せる

何も考えずに洗うと、シャンプーを手に取って頭のてっぺんに塗りつけ、そこから引き延ばして後頭部や側頭部へ、という流れになりがちです。
しかしこれは間違いです。


先に泡の状態を作り、それを均等に頭皮に乗せます。
側頭部と後頭部をメインに考えてください。


ここでいう「泡にする」は、モコモコの泡で洗いましょうという意味ではありません。
泡立ちの弱いシャンプーもありますし、当社のシャンプーもモコモコの泡が続くわけではありません。
目的はあくまで、洗浄成分を全体へ均等に行き渡らせることです。


お湯だけで済ませ続けるとどうなる?


以前、「2年間アタマを洗わない」というブログをいくつか読んだことがあります。
よく見ると、その多くは「2年間シャンプーを使わない」、つまりお湯シャワーだけという内容でした。
そこには「髪はサラサラ、ニオイは全然しない」と書かれていたと記憶しています。


ただ、サラサラかどうかは本人の手の感覚ですし、ニオイについては第三者に嗅いでもらったのだろうかと思ってしまいます。


誰でも分泌するノナナールという油っぽい物質を希釈して腕に塗ると、お風呂に入らなければ翌日までそこに残ります。
シャワーで流しても、8割ほどしか落ちずベタつきは残る。

頭皮からもノナナールはたくさん出ますから、お湯だけでは2割程度がその場に残り、毎日続ければ層になるほど溜まっていく計算です。


だから頭皮ケアには、界面活性の働きを持つシャンプー、あるいは石鹸成分できちんと洗う工程が欠かせません。


頭皮臭で選ぶなら、どんなシャンプーか

洗い方を整えたら、次は道具です。
ここでお伝えする基準は「髪をきれいに見せる」ためではなく、あくまで頭皮臭の除去と予防という観点からの選び方になります。

市販の主流「ラウリル硫酸系」は皮脂を取りすぎる

市販シャンプーの多くは、ラウリル硫酸系の洗浄成分を使っています。
だいたい9割ほどがこのタイプです。
問題はいくつかありますが、最大のものは皮脂を取りすぎて頭皮を乾燥させてしまうことです。


乾燥させすぎるので、今度はカチオン系の界面活性剤を使ったトリートメントをセットにして、見かけの潤いを与える。
そういう方法論になりがちです。


なぜ乾燥がいけないのか。
乾くと、体は皮脂を過剰に分泌するからです。

逆に、乾いていない肌は皮脂をあまり出しません。
皮脂が出なければ、その中のニオイ物質も表に出てこない。
頭皮にとっては「何も残さない、けれど乾かしすぎない」が一番よい方向です。


植物性の洗浄成分を目安に選ぶ


当社が使っているのは、アルキルグルコシドなど植物性の洗浄成分です。
頭皮に何も残さず、乾かしすぎない。
それが一番よい方向だと考えています。
当社の頭皮臭除去専用シャンプー「bois-s」もこの植物性の洗浄成分を使っています。
同じ考え方の成分を使ったシャンプーであれば、他社製品でも問題ありません。


アミノ酸系は頭皮にやさしいイメージがありますが、頭皮臭が気になるレベルの方の頭皮には、洗浄面で力不足になります。
頭皮臭対策という一点で見るなら、選ばないほうがよいと考えています。


なお、髪の毛先側はここでの指導の対象外です。
コンディショナーを毛先に使うのは、ご自由になさって大丈夫です。


頭皮臭は「順番」で変えられる

頭皮のニオイは、根性や回数で押し切るものではありません。
10分の入浴で出口を開き、2〜3分のお湯シャワーで7〜8割を流し、最後に泡にした洗浄成分を側頭部・後頭部へ。
この順番を守るだけで、乾かした直後のニオイの立ち方は変わってきます。


それでも改善しない場合、原因物質が想定と違っている可能性があります。
自分の頭皮からどんな物質が、どの場所から、どれくらい出ているのか。
それを数値で確かめるという道も、選択肢のひとつとして覚えておいてください。

ブログに戻る