No.12 日本人の体臭を構成する5つの物質グループ

No.12 日本人の体臭を構成する5つの物質グループ

体臭は、様々なニオイ物質の混合臭です。体臭の元になる、体から出てくる分泌物に含まれるニオイ物質の種類や、そのボリューム、そしてそれぞれのバランスによって、あなたの体臭は決まってきます。

体の部分部分でニオイの違いがある、と考えがちですが、実は体の中から出てくるニオイ物質、またはその前駆体である化合物は、体全体でそれほど変わりはありません。

ワキガ臭や足のニオイは別でしょ? と皆さんおっしゃりたいところですよね。もちろん、発露するニオイは変わってきます。しかしながら、それは体から出てきた分泌物を餌に、雑菌の類が新たなニオイ物質を作っているからニオイの印象が変わってくる、という事です。雑菌の餌になったり、それ自体が臭ったりする、大元の皮脂や汗の中に含まれるニオイ物質は、体の各所でそれほど変わりません。

これは体臭を考える時、或いは体臭改善を考えるとき、また体臭を無臭化しようとするときの基本の基本です。そのことを、まず最初に勉強していきましょう。

ニオイの元となる化合物の5大グループ

そのニオイ物質は大きく分けて5つにカテゴライズすることが出来ます。その5つとは

  • カルボン酸
  • アルデヒド類
  • アンモニア
  • アンモニア以外の窒素系化合物、
  • 硫黄系化合物

他にも、体臭の原因となる物質は様々ありますが、上記5種類以外は、検出頻度も低く、また体の中で作られる可能性が高い、という点から見てもあまり重視しなくてよい物質と言えます。

もちろん、この5大グループの下には様々な特性を持ったサブグループがあります。サブグループをどのように分けるのが正解か、という事に関しては、その観察者(つまりこのブログの中では私)が、その体臭物質に対してどのようなアプローチをしようとしているのか、という事で変わってきます。

グループ分けするのは、消臭アプローチを考察するため

私の場合は、最終的に無臭化するわけですけれども、その方法論が、衣類や体表に付着しているニオイの元をどのように消し去るのか、という事が重要になってくるわけで、その為には「構成分子の数が似通っている」とか、「水に溶けやすい水溶性物質なのか、或いは難水溶性物質なのか、或いは親油性の高い物質なのか」また「pH特性が似通っているものをひとまとめにする」等と言うファクターを考えていきます。

そうした中で、「同じようなニオイ」というのも、グループ分けする際には、勝手に分かれていく、という側面もあります。つまり、似通ったニオイがあれば、同じアプローチで無臭化できる、という事。

このように分けていくと20くらいのサブグループが出来てきます。あ、そうそう、アンモニアはアンモニアだけでサブグループはありません。それに残りの4グループの中でもたくさんのサブグループがあるものや、そうでないものもあります。詳しくはそれぞれのグループを個別に説明する次回以降のブログを待ってくださいね。

性質が同じなら同じアプローチで消臭できる。

まあ、皆さんがご自身の体臭を考えるときには、体臭物質の組成を知ることが役に立つとは言えません。何より「このニオイさえ無くなれば」とお考えでしょう。

自分自身の体臭がどんなニオイなのか全く見当もつかない、という場合でしたら、まずは体臭検査をお勧めします。検査をすれば、どんなニオイの体臭で、第三者がどのように感じるのか? という事が詳らかになります。もちろん、コレコレの体臭だから、この改善策に取り組んでください、というところまでしっかりご指導します。

いや、そこまでしなくても、自分の体臭が第三者に感知されなくなればよい、という事であれば、これから増えていくブログを読んでいけば、自分の体臭とドンピシャな話が出てくるはず。そこに書かれている改善策と、自分自身にあっているアイテムを選んで使い続ければ、割と早いタイミングで改善の手ごたえが掴めると思います。

その根拠となるのが、上記の5大グループの話になります。例えばワキガならワキガ臭の種類を知ることで、どんなニオイ物質が原因となり、その物質はどのような食生活が増長してしまうのか? 或いはそういうタイプのワキガ臭であれば、どの洗剤を使えば無臭化できるのか?

自分の年代から考えると、ひょっとして加齢臭ではないのか? 加齢臭って、本当はどんなニオイなのか?

そんなことを考えるとき、どんな物質が体臭に関わり合いになっているのかをきちんと知ることが改善の糸口になってくることを知っていてください。

次回からは、それぞれのグループのニオイ特性という部分を勉強していきましょう。

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