No.3 体臭とは何か?その2

No.3 体臭とは何か?その2

体臭とは何か? というシリーズものの第2回です。前回のブログでは体の中から出てくる分泌物の中に含まれるニオイ物質には「水溶性化合物」と油溶性化合物(難水溶性化合物)」があるということについて、若干詳しく説明してあります。

まだ前回のブログを読んでいない方は、まずはそちらを読んでくださいね。以下のURLをクリックすると前回ブログに行けます。

No.2 体臭とは何か?その1
体臭検査を既に受けた方はもうご存じと思いますが、体臭とは「体の中から出ているニオイ」だけではありません。体臭検査を受けてない方は「えー? 意味が分からない…」となるかも知れませんが、これは本当の話。 確かに体臭の元となる「ニオイ物質」...

それぞれ、奥深い解説がありますし、体臭検査を既に受検された方はご存じの内容ではありますが…サイトを変えて、新たなブログ訪問者さんもたくさん増えているときですから、こののシリーズでは体臭の概要について駆け足で説明していきます。今後、それぞれの詳しい内容をひとつひとつ書いていきますから、今の所は体臭についてを大雑把に把握する、という気持ちで読んでくださいね。

今回は既に肌の上に存在しているニオイ物質についてです。

身体を洗っても残るニオイ

体臭検査ユーザーさんのうち、結構な確率で「お風呂に入って体を洗っても、ボディソープの香りが無くなった途端に体臭が気になる」とか「お風呂上りからクサイ」という人がいました。

「身体を洗う」ということは、基本的に「体の表面の汚れを落とす」ということを目的とした行為です。しかし、その行為だけで身体の「ニオイ」は完璧に落とせるでしょうか?

実は一生けん命洗ったつもりでもニオイ物質が取れていないことが多い。

第一に洗い方です。

ゴシゴシ洗いは体臭を悪化させる

最近のCMで「マサツレス~」というのがありますね。あれはゴシゴシ洗いをすると肌に負担がかかって肌に良くない、という意味合いなのでしょうが、確かにその通り。ナイロンタオルや硬いタオル、ボディブラシや果てはたわしで洗う人もいますが、これらは肌に負担がかかります。

肌に負担がかかるということは、肌のキメを壊したり、肌の上にある保護バリアを壊したりします。この保護バリアのひとつに「バイオフィルム」と呼ばれている生態系があります。善玉菌の層の事ですね。これが壊れると肌の上で悪玉菌が蔓延ることになります。

マサツレス~だけではニオイは取れない

私のご指導も基本的に手で洗うことを推奨しています。ただ、手で洗うというだけだと、確かに肌には良いけれど、ニオイ物質の除去が出来ない。だから、正しい洗い方をご指導しているわけですが、それは体臭検査を受けていただいて、結果が教えてくれる状況で変わってくるので、ここにまとめて書くわけにはいきません。体臭を除去するためには、理論的に正しい洗い方がある、ということだけを書くにとどめておきます。

ボディソープの問題点

一つだけ問題点を先に指摘しておきます。確かに泡のボディソープを手に乗せて洗うと肌のキメが整ってきますし、肌の保護バリア育成にも効果がある。けれど、ボディソープというモノは、基本的に石油系界面活性剤で出来ているので、石鹸成分と違って肌に残りやすいし、アルカリ化しやすい。この肌への洗浄成分やアルカリ分の残留が、雑菌繁殖の温床に繋がる可能性も高い。また、合成香料をたくさん使うボディソープは体臭をミスリードしたり、PATMの刺激感を増長する場合もあります。

もちろん、当社のbois-sソープ(石鹸です)を使って正しく洗って頂くことが体臭には一番良いのですが、当社アイテムでなくても、出来るだけ合成香料を使っていない「石鹸」で身体を洗うことをお勧めします。

表面だけでなく、皮脂腺出口にもニオイ物質が溜まっている

身体を洗う。という行為は体の表面の汚れを落とす、ということが主な目的です。けれど、私のブログを読んでいる人たちは、基本的に「体を洗う=ニオイも取れてほしい」と考えているはず。

何故、身体を洗ってもすぐに臭うのか? 実はただ普通に体表を洗おうとすると表皮と体内の境目、皮脂腺汗腺毛穴の出口付近にこびり付いているニオイ物質の除去出来ないからです。

このこびり付いたニオイ物質というのが、体臭の2番目のファクター。上記では肌の上に存在していると書いているのですが、微妙ですね。体内と表皮の境目辺りも含んでの「肌の表面」ということです。

実はそこに体臭の元が潜んでいます。体臭タイプに合わせた石鹸と正しい洗い方のご指導で、この「こびり付いたニオイ物質」を除去することが、体臭ボリュームの軽減に繋がります。

どこが臭うのか? を正しく知る

体臭は脇の下から出てくるもの…なんて考えている人も多いですね。まあ、一般的には上半身(後頭部や首筋を含めて)がいわゆる「体臭」の主な発生ポイントであり、ケアすべきポイントになるわけですが、それでも「俺は脇の下がニオうはず」と考えて、脇の下のケアばかりにご執心な人が多い。実際には、後頭部だったり、背中だったり、ということもあります。と、いうより、多くの場合、体臭発生場所については自分自身の認識が間違っている、とすら言える。

順応が自分自身の体臭認識を狂わせている

自分自身の体臭というのは、自分では分からないもの。これは人間にも「順応」という動物的な感性があって、いつも嗅いでいるニオイを感覚的に遮断してしまっているから。特に上半身ではその傾向が顕著です。

自分自身のニオイの発生ポイントの認識が間違っている…

だから、身体を洗うにしても、何かケア製品を使うにしても、自分で判断すると「すでに体表に存在しているニオイ物質」の確実な除去には繋がらないと考えておく方が良いです。

じゃあ、どうすればよいか? 正確な体臭発生ポイントの把握には第三者の感応に頼るというのが正解。体臭検査で、アナタが本当にケアしなければならない場所を正確に把握したうえで、改善策に取り組むようにしましょうね。

次に続きます。

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