体臭検査の説明も今回で3回目。皆さんもご存じでしょうが、体臭は体全体で均等に発散するわけではありません。それは分かっていても、実際に体のどこの部位で強く発露しているかについてはご本人の判断は間違っている場合が多いのが現実。
今回は体臭発生ポイント特定についてと体臭原因物質の分析についてですが、続き物です。前回・前々回を読んでいない方は、まずはそちらを読んでくださいね。
体臭は体全体から発生するわけじゃない
体臭の原因は、皮脂と汗に含まれるニオイ物質です。これらは体中のどこでも表皮に上ってきます。けれどその分泌量や表皮に上がってきてからの状態で、発露の具合や臭いの質は変わってきます。その「発露のポイントを知る」ということは改善に向けての重要な情報になります。
例え魚臭症でもニオイの発露は体の部位で変わる
もちろん、全身から体臭物質が分泌されてしまう病理的原因での発生もあります。当社に相談されるユーザーの中で、特に「生臭い」「魚クサイ」と悩まれている方では「トリメチルアミン尿症(魚臭症)」という遺伝形質の病理で悩んでいる方も何人かはいらっしゃいます。専門医をご紹介させて頂いたケースもあります。
しかし特に効果のある薬も無いらしく、食生活の指導で軽減を目指すだけの治療法となっていると聞きます。軽微な症状の場合で当社のご相談いただいた方にはニオイの発生ポイントを特定して、食事療法の他にポイントケアをご指導しています。
ワキガや加齢臭等なら特に発露場所の特定が大事
こんなケースもありますが通常の体臭は、つまりワキガ症や加齢臭・脂臭さ・汗臭等のいわゆる「体臭」に関していえば、発露のポイントを押さえて正しいケアに努めることが、一番の改善方法になります。
しかし、足の指やスソワキガ等などと違って、上半身のポイントを探すのは、なかなか自分では難しいのが現実。また、ワキガのお手入れとして脇の下ばかりにクリームやスプレーしていてもあまり改善しないという方も多くて、そういう方の中には、実際には脇の下以外からニオイが発生していた、というケースもよくあります。
だからワキガも発生ポイントを知ることが大事。加齢臭に代表される世代臭はなおさらです。「耳の裏から加齢臭」とよく言われますが、すべてのユーザーさんがそうだというではありませんが、実際には首回り一周と背中中央、それと後頭部。つまり体幹に沿った体の中央が一番の発露場所という場合が多いようです。
衣類や身の回り品で体臭発露場所を知る
体臭発生ポイントは自分では分かりにくいのですが、衣類や寝具に染みついた臭いで探すのも一つの方法。枕カバーは分かりやすいです。それは何故かというと、ずっと身に着けているわけではなくて寝る前とかに嗅ぐから、よくわかるからです。
ドライヤーなどで温めてみるともっとよく分かります。一度試してみてください。また衣類なら脱いでから3時間後にそれぞれの部位を温めてからニオイを嗅いでみてください。出来れば、お風呂に入って、自分の体臭が無い状態で確かめると分かりやすいです。
順応が働き、分からない場合もある
それでも、順応が働いてしまって自分では全然分からないというのも至って普通のこと。また忌避度の観点で言えば、自分の体臭は「嫌なニオイ」と思わない場合が多いようです。いつも嗅ぎなれていると、他人がどう思うか、ということが分からないですからね。
だからこそ、当社の体臭検査をお勧めします。。体臭がどこから発生しているかがピンポイントで分かります。両脇の下・デコルテ・トップバストライン・乳首周辺・アンダーバストライン・お臍周辺・脇腹・肩・背中トップ部分・背中中央・首回り前部・首回り後部と、上半身をそれぞれ部分的に感応して、体臭の強度と忌避度を調べていきます。またオプション検査では頭皮臭・デリケートゾーン・足の各部位を個別に検査することも出来ます。
調べた臭いは「強度指標6段階」と「不快度指標6段階」でお伝えして、優先順位を付けて改善のご指導します。
いやあ、体臭発生ポイントの話だけでこんなに長くなってしまいました。体臭の原因物質特定の話は次回にします。続く。